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    Sennheiser

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    2011/06/08

    オーディオ評論家 岩井喬氏、ゼンハイザー980シリーズを語る


    オーディオ評論家、岩井喬さんにイヤホン980シリーズとゼンハイザーについてお話をお伺いしました。

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    980シリーズは全体的に見ると、ゼンハイザーの中ではアメリカナイズしているモデルと いう印象。1万円から3万円くらい価格帯のヘッドホンはメリハリの効いたサウンドが多 いのですが、その中でゼンハイザーは中低域の厚み、特にベース帯域というのをしっかり 効いているので、音痩せが無く、特にイコライザー等をいじらなくても満足のいくサウン ドが得られるのが魅力ですね。

    その中で980シリーズは、良い意味でメリハリとベース帯域の厚み、どっしりと座った音 が楽しめるので、ロックやポップスなど一般的なポピュラーミュージック全般で楽しめる モデルだと思います。

    MX 980は、インナーイヤースタイルがマーケットに多くはない中で、インナーイヤーの ハイエンドのモデルですね。バランスとメタルクラフトという個性的なつくり、ボリュー ムスライダー、L字プラグなど。良いものが欲しい人にとって、一般的なイヤホンに比べ るととがった部分がありますね。ゼンハイザーそのものがとがっているかというと、実は 世界的には知られているブランドなので、一概にそうとも言い切れないのですが、日本で は、まだ知らない人も多いと思うので、個性的なものが欲しい人には良いのではないかと 思います。

    CXの方は、一般的なカナル型。MXだと音が漏れやすい可能性があるので、同じ音の方向 性で音漏れしないというもの。カナル型のほとんどのブランドが、補聴器からスタートし たバランスドアマチュア(BA)タイプですが、CX 980はダイナミックでカナル型に落と し込んでいるという点で評価しています。MXよりもボーカル帯域がはっきり出てくるの で、そのあたりを重視したいという人には良いと思います。個人的には、CXとMXを比べ るとMXの開放感のある鳴りが好きですね。ゼンハイザーのサウンドに流れる太さのよう なものを感じます。

    付属品からの買い替えを迷っている人に対しては、ゼンハイザーのモデルでは中低域に厚みがあるので、ボーカル帯域の存在感が出てきます。音作りがとても真面目な印象で、「もっととがってても良いのでは?」と思うほどです。ただ、この点は長時間聴いていても疲れず、明瞭度が高いというメリットに繋がっていますね。買ってすぐわかるかというと、なかなか難しい部分もあると思いますし、試聴機で聴いてもわからないこともあるかもしれませんが、適切なボリュームで長く楽しむには大事なポイントです。

    ゼンハイザーの製品はどれも共通のサウンド特徴を持っています。言い換えれば、どのモデルであっても、期待から大きく外れて失望することは無いと思います。メーカーさんによっては同じシリーズでも後継モデルになるとサウンドの特徴がまったく変わってしまうこともあったりするのですが、ゼンハイザーはその点、安心感がありますよね。「変わらない個性」がゼンハイザーの特徴です。

    ダイナミックタイプのユニット作りをここまでこだわるメーカーも無いでしょうね。シングルウェイのまとまりの良さはゼンハイザーだからこそ。最近では、ゼンハイザーというブランドを知らない人でも、純粋にサウンドでゼンハイザーを選ぶ人がまわりに増えました。そんなそうした人にアドバイスを聴かれた時には「玄人はみんな知っているブランドですよ」と伝えることもありますね。安定感ある高品質のマイクや、エポックメイキングなヘッドホンHD 414とか、ハイエンドモデルのHD 800など、ブランドの歴史があることを知ったらさらに興味をもたれるかもしれませんね。

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    CX 980ならびにMX 980は2011年6月1日スタートの「30日間 返品OKキャンペーン」の対象商品です。


    ショールームにて


    文中に出てきた「エポックメイキングのヘッドホン HD 414」



     

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