Perfect sound studio blog

ゼンハイザーの魅力

創業者のフリッツ・ゼンハイザー

創業者はフリッツ・ゼンハイザー博士。
1945年に“LaborW”という会社を設立したのがそのはじまりで、今の“Sennheiser Electronic”へと社名を改称したのは1958年のこと。 ヘッドホンやイヤホンがあまりに有名だが、創業当時から変わらぬ事業の柱となっているのがマイクロフォンだ。創業翌年の19946年に「DM 1」の製造を開始。1947年には最初の自社開発マイク「DM 2」が完成し、業容を拡大していく。 1960年に発売されたマイク「MD 421」はいまだに販売が続けられている歴史的な名器だ。

1987年には「MKH816ショットガンマイク」の映画界への功績が認められ、ゼンハイザー博士が第59回アカデミー賞で表彰されている。特にワイヤレスマイクロフォンでは世界中のトップアーティスト、コンサートホール、ライブハウス、放送局などでもっとも使われているマイクロフォンと言って過言ではない。


現在のゼンハイザーを牽引するダニエル・ゼンハイザー。
後ろに移るのは、ドイツ・ハノーファーの本社に残る創業当初の社屋

ゼンハイザーがヘッドホンでの確固たる地位を得たのが1968年に発売された世界初のオープンエア型ヘッドホン「HD 414」だ。 それまで密閉型が当たり前だったが、圧迫感や蒸れなどを感じることが多かった。そんなユーザーの不満を払拭した画期的なモデルが「HD 414」。販売数1,000万台以上という超特大ヒットモデルとなった。

その後「HD 580」「HD 600」「HD 650」など定番と呼ばれるモデルを次々と生み出し、2009年の「HD 800」はヘッドホンサウンドのひとつの到達点として現在進行形で語られている逸品だ。


また、密閉型では発売から25年経った今でもDJやレコーディングエンジニアの高い支持を得ている「HD 25」を代表例として、多くの派生モデルが存在している。プロ用としては航空機パイロットや空港管制官が使用するヘッドセットもある。最近はスマートホンなどの普及で、イヤホンの注目度が上昇。 マイクやヘッドホンの高い技術をイヤホンの分野に反映させて「IE」シリーズは、新たなフラッグシップモデルとなっている。

創業から現在に至るまで、他のメーカーの一歩も二歩も先を行くゼンハイザーの製品の数々。多くのユーザーを虜にしている理由は、あくまでも音質を高めるために技術力を活用し、良い音を提供するために研究・開発されているそのスタンスにある。「音の入口、音の出口」ゼンハイザーは世界最高のマイクロフォンと世界最高のヘッドフォンを持った類まれなるオーディオカンパニーなのだ。